デジタル・エンジニアリングとその妥当性確認

0

 技術進歩が著しい今日の製造業では、プロセス・チェーンのステップに沿って業務を円滑かつ効率的に進めるために、多くの企業がソフトウェア・ツールを活用しています。しかし業務に適したソフトウェア・ツールがない場合や、業務を外部委託する場合などは、業務効率や業務フローがボトルネックとなる可能性があります。ソフトウェア・パッケージの中には、特定のプロセス・ステップのみをサポートするものや、他のパッケージとの互換性がないものがあります。一度、現在お使いのソフトウェアを評価してみるのはいかがでしょうか。そのソフトウェアの利点や欠点は何でしょう?業務の完了を促進し、製品設計から部品生産、さらには、必要に応じてアセンブリまでスムーズに進んでいますか?また、そのソフトウェアは効率的で、正確で、使いやすいですか?

 業界を代表するソフトウェア・ソリューションは、常に最新技術が取り込まれ、さらには継続的に開発が行われている場合において、企業が必要とするプレス成形、トライアウト、アセンブリのプロセスを完全に支援できます。このようなソリューションがあれば、プロセス・チェーンのほぼ全段階をシームレスに進めることができます(詳しくはウェブサイトのオートフォームの技術革新(autoform.com)をご参照ください)。。これは、製品開発の初期段階におけるフィージビリティ検討から始まり、部品生産に至るまでの各段階にて、エンジニアの業務をサポートします(下図参照)。

 製造プロセス・チェーンにおける積極的な活用と各段階をサポートするソフトウェアにより、企業は継続的なフロントローディングの手法を確立できます。この手法について簡単にご説明します。たとえば、製造工程で材料の板減やわれ、スプリングバックといった不具合が発生した場合、製造部門ではこのような不具合を解消する過程で、エンジニアリング部門に相談することが多くあるかと思います。もしエンジニアリング・プロセスをサポートするソフトウェア・ツールから、製造現場で必要な情報を得られるのであればどうでしょうか?製造現場からエンジニアリング部門に対して、不具合を解消するための相談をする必要がなくなれば、それは大きな資産となります。組立工場で部品のアセンブリを行う前に、アセンブリに関する問題を予測および評価できるのであれば、どうでしょうか?トライアウトとアセンブリをサポートするソフトウェア・モジュールによって、企業はシームレスなプロセス・チェーンを実現できます。

 オートフォーム社が提供するトライアウトを支援するソフトウェアを活用すれば、エンジニアリング・プロセスで実行したシミュレーションの履歴から、どのような変更が行われたかを確認できます。それをもとに調整を行えば、製造プロセスで発生した不具合を解消することも可能になります。アセンブリする部品によっては、部品単体の段階とはスプリングバックが異なり、アセンブリ工程でスプリングバックが変化する場合がありますが、これもアセンブリのシミュレーション・ソフトウェアで予測や修正ができます。オートフォーム社ではトライアウトとアセンブリのソフトウェア・モジュールを提供し、プロセス・チェーンで発生する問題を解決するためのより積極的なアプローチを取るのに役立ちます。基本的なところでは、プロセス・チェーンに関与する部門間のデジタルな情報共有およびコミュニケーションを促進することで、より健全で効率的なプロセス・チェーンの構築をサポートします。

 下の画像は、トライボロジー、トライアウト、BiWアセンブリをサポートするソフトウェア・モジュールを示しています。

 比較的規模が小さい金型メーカー、あるいは大企業のOEMであっても、あらゆる要件に対応でき、必要に応じて将来の成長にも寄与するソフトウェアを活用すべきです。今日のソフトウェア技術を活用すれば、企業がボトルネックや継続的な障害に直面する必要はありません。またソフトウェアを操作するために博士号を取得する必要もありません。ソフトウェア・ベンダーは、お客様の時間、材料、コスト削減のサポートに全力を尽くします。

 AutoFormのソフトウェア・モジュールや機能に関する情報は、こちらをご覧ください。

プレス成形とBiWアセンブリ分野のソフトウェア・ソリューション

米国オートフォーム社
シニア・アプリケーション・エンジニア
マット・クルイトフ