プレス成形業界に関わる若い学生たちはみな向上心が強く勉強熱心です。一方、プレス成形に携わる熟練のエンジニアたちも技術向上を怠らず、常に第一線で活躍し続けることを望んでいます。そこで昨今のプレス業界において、エンジニアにはどのようなスキルが最も必要とされているか、またその専門技術からどのようにキャリアを高めることができるかについて、メキシコの動向をご紹介します。
シューラーグループのセデュアルは、金型・板金分野の資格取得や技術習得を支援する教育機関であり、ドイツ商工会議所の標準(IHK)に基づくカリキュラムを提供しています。
セデュアルではメキシコの最難関大学のひとつであるイベロアメリカーナ大学と提携し、プレス成形エンジニアを対象とした問題解決能力の向上を支援しています。
セデュアルのカリキュラムには、インダストリ4.0に携わるエンジニアを対象とした、冷間プレス成形プロセスに関するディプロマコースがあります。このコースでは、さまざまなトピックを幅広く学び、そこには、AutoFormプレス成形シミュレーションも含まれています。
このカリキュラムを通じて習得した知識をどのように活用しているか、セデュアルに通学するエンジニアに行った調査に対する回答を一部ご紹介します。
-プレス成形シミュレーションのソフトウェアをどのように有効活用できるか、またどのように結果評価を行うか、理解を深めることができました。
-プロセスの改善に関する活発な意見交換を行うことができました。
このクラスではプレス成形シミュレーションのみを学習するのではなく、それが現実世界でどのような恩恵をもたらすかという観点まで学びを深めています。あるエンジニアは「プレス成形プロセスのシミュレーションを通じて、シートの挙動を予測でき、ひいては時間やコストなどを削減できることを実感しました」と語っています。
セデュアルのカリキュラムは、業界の最先端技術を強く意識した構成になっています。エンジニアは業界標準レベルの技術や知識を習得することができるため、万全な準備を整えた状態で即戦力となることが期待されます。
また別のエンジニアは「このカリキュラムから、さまざまな学びを得たおかげで、シミュレーションのレポートを詳細まで理解できるようになりました」と述べています。
次世代のプレス成形業界を担うエンジニアたちがデジタル評価プロセスについて習熟度を深めることで、このような新たなテクノロジーが業界に浸透し、より一層のプロセス改善やコスト削減を導き出すことが可能になります。
AutoFormプレス成形シミュレーションについてご興味をお持ちの方は、オートフォーム社主催のウェビナーをぜひご覧ください。JapanForming.comの定期購読者には最新情報をメール配信しています。また近日開催予定のイベントについては、オートフォーム社までお気軽にお問い合わせください。