2021年 AutoForm Assemblyをリリース: パズルのピースをはめ合わせる

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 以前のブログにて、オートフォーム社で進めているホワイトボディ・アセンブリの精度改善に関する取り組みについてお伝えしました。また昨年の3月から4月にかけて、新たなソリューションとなるAutoForm Assemblyの発表会が開催されました。その発表会には数百名ものエンジニアや製造分野のプロフェッショナルが出席し、製造プロセスの改善について高い関心が寄せられました。このソリューションに対する反響は大きく、すでに多くのお客様に効果を実感していただいています。

 ソリュ―ションの活用事例については、リリース時に開催したウェビナー・シリーズにて、以下の内容をご紹介させていただきました。

 最初のプロセス・エンジニアリングに関する活用事例では、AutoForm Formingでシミュレーションした単品部品の結果をインポートして、応力、ひずみ、板減、スプリングバックがアセンブリに与える影響を確認しました。さらには見込み補正を考慮しながら単品部品を修正することで、アセンブリの改善につながりました。

 2番目の活用事例では、実際の部品と金型ができた段階のプロセス改善に着目しました。シミュレーションを活用しながら実際の問題に応じたバーチャルでの方策を開発し、生産段階のトライアル・アンド・エラーを削減する取り組みをご紹介しました。またシミュレーションにて実際の単品部品を正確に表現するために、スキャンした部品データを取り込むことにも触れました。

 最後は、プロジェクトの初期段階でアセンブリ工程を検討できるプロセス・フィージビリティの活用事例で締めくくりました。ここでは、基準部品がいかに完璧であっても、自重と公差の蓄積に起因する影響から、完璧なアセンブリを目指すのは困難であることを説明しました。しかしこれをきちんと把握することが、部品設計およびアセンブリ工程計画に直接的な影響を及ぼし、アセンブリの品質を包括的に改善できることもお伝えしました。

このウェビナー・シリーズの終了後、オートフォーム社では多くの資料を整理し、一般のお客様を対象に、AutoForm Assemblyのリリースと連動させた2部構成のウェビナーを実施しました。これらのウェビナーでは、金型や設備がまだ存在しない準備段階におけるバーチャル世界と、部品の製造や組付けが行われる現実世界を往来するアセンブリ・ソリューションについて紹介しています。

 このソリューションの活用方法について詳しくお知りになりたい方は、AutoForm-ServiceCenterにご登録いただき、以下の2部構成のウェビナーをご視聴ください。

バーチャル世界のアセンブリ・シミュレーション

現実世界のアセンブリ・シミュレーション

 AutoForm Assemblyを有効活用し、複雑な3Dパズルをより効率的に組み上げる手法をご紹介します。

 下記の、AutoForm Assemblyを活用したプレス成形およびホワイトボディ・アセンブリのプロセス・チェーン統合について簡潔にまとめた動画もぜひご覧ください。